- 2006年1月22日 00:31
- バングラデシュの用語ミニ辞典
5月30日は、BNPの創設者であり、バングラデシュの4代目大統領であり、現首相
カレダ・ジアの夫である、ジアウル・ラフマンの追悼日です。
彼は、独立戦争当時、パキスタン国家の軍人でありました。チッタゴンに責任を
持っていた彼は、港に次々と武器が輸送されてくる状況を目の当たりにし、「こ
の武器で同郷人が殺されるのだ」と、突然目覚め、自分の地位を捨て、独立軍に
参加するようになったのでした。
独立後、政権は不安定で、クーデターが相次ぎました。バングラデシュにおいて
も、しばらくは軍の統率者として貢献していたジアですが、軍人による権力争い
の中、1977年4月21日に、ジアは大統領の座を勝ち取り、前後してBNP(Bangladesh
Nationalist Party)を設立しました。
ジアの政治は、民政化を図りつつも、独裁制に近い体制でありました。しかし、
評価すべき彼の偉業は、誕生間もない、バングラデシュを国際舞台に押し上げ、
第三世界の政治において、バングラデシュの役割を確固たるものにしたことにあ
ります。
生前は、なかなか功績が目に見える形で現れませんでしたが、後、SAARCにおい
て彼の望んでいたことが、結実されたといえます。
1981年、5月30日、夜明け前、チッタゴンにおいて彼は暗殺されました。
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